本庭園は、小規模型の児童養護施設の庭です。
外観は普通の一般住宅ですが、この中では一般家庭に近い環境で数名の要保護児童が生活しています。
地域住民の協力により開設に至ったという施設の作庭をするにあたり、“地域と関わり、見守られるような開放的な庭”であることが大切だと感じました。
そこで、当敷地内で最も広い空間である庭を地域の方々と過ごすリビングとして見立て、気を張らずに寛ぎ、談笑し、心地よい木漏れ日や風を感じられるような空間づくりを目指しました。
庭は季節変化のある彩り豊かな植栽で外周を柔らかく包み込み、その内側に季節ごとのイベント（例えばBBQやプール等）でフレキシブルに利用できるフラットなテラスを設けました。